雑誌、新聞からの抜粋–藤井郷子

Satoko Fujii Orchestra:「より幅広く注目されるべき才能」に選出。
–ダウンビート誌評論家投票(アメリカ)

新人賞:アレンジャー
–ダウンビート誌評論家投票(アメリカ)

「藤井郷子はジャズ界でもっと注目すべき新人のひとりで、生まれ故郷である日本の音楽とフリー・ジャズの伝統とを、わずかな活動期間のうちに独自の方法で 結びつけた、興味深いピアニストであり作曲家である。その過程の中で、彼女は実に刺激的で独特な音楽を展開している。」–スチュワート・ブルーマー、 コーダ(カナダ)

「エリントン以来、ジャズにおいては楽曲がソロの順番を決定する要素とされてきた――出来上がった雰囲気を持続させるために誰を指名するかという点ばかり でなく、次の場面を予感させるためには誰を信用したら良いのかという点についても、前もって知っておくことが重要である。藤井が抜きん出ているのは、まさ にこの点においてである。」–フランシス・デイヴィス、ヴィレッジ・ヴォイス(アメリカ)

「藤井郷子は荒く過激なフリージャズを愛する恐れを知らない革新的なピアニストではあるが、それと同様、穏やかで叙情的な作曲もする。世界のジャズ愛好者 は、彼女の攻撃的な音と、実はそれよりもっと印象的な彼女の慎み深さに注目すべきだ。」マット・シブラ、グローバル・リズム(アメリカ)

「音楽の境界を打ち破るピアニストの藤井が率いる、アヴァンギャルド・ロックとフリー・ジャズを融合させたSatoko Fujii Quartetは、ジャズの限界を押し広げている。」–マイケル・ハリントン、フィラデルフィア・インクワイア(アメリカ)

「この音楽を何と呼ぶかはともかくとしても、突っ込んだ聴き方を要求するものだということは確かである。そして、その努力は報われる。」–ジョン・デ フォレ、サンアントニオ・カレント(アメリカ)

「藤井郷子は、同郷のジャズ・ミュージシャンである名高い秋吉敏子と同様、多面的な活動を目指しているようである。藤井は、1950年代から世界中を感動 させてきた秋吉と同様の存在になる途上にある――優れたピアノ・インプロヴァイザーとして、個性的な作曲家として、さらには、最高の共演者たちを揃えるこ とのできるバンド・リーダーとして。」–ジョン・フォーダム、ザ・ガーディアン(イギリス)

「藤井のサウンドワールドは万華鏡のようで、驚きに満ちあふれている。もし、ドキドキさせられるようなアーティストを期待しているのなら、彼女こそ、その ものだ。」–マイク・チェンバレン、コーダ(カナダ)

「予想不可能で、恐ろしく創造的な、妥協を知らない藤井だが、インプロヴィゼイションやジャズの欲求に目覚める以前は、故郷の日本でクラシックのミュージ シャンとしてスタートを切っていた。彼女は過去6年の間に、現在見つけられる中でもっとも魅力的で、挑戦的で、大胆なCDを次々と発表してきた・・・。 ジャズの将来に興味があるなら、藤井の音楽は絶対に聴いておくべきだ」–ダン・マクレナガン、オールアバウトジャズ(アメリカ)

「全体がフリージャズ風の展開を見せるような場合でも、メンバーはお互いを聴きあって対話の糸を絡ませることなく、ブラックのドラミングは決してパルス化 しない。フリージャズをモダンジャズのひとつの語法として自家薬籠中のものにした藤井郷子トリオのあり方が、こんなところによく表れている。」–北里義 之、ジャズ批評(日本)

「藤井郷子は、今日のピアニストの中でも数少ない、真のオリジナリティを持つひとりである。」–ルイギ・サントスオッソ、オールアバウトジャズ(イタリ ア)

「思うままに、自由自在。彼女の多彩な活動原理を支配するのは、楽しみたい気持ちや好奇心や創造意欲だけ。彼女ほど、生理的にヘルシーなアーティストはそ ういないと思う。」–佐藤英輔、CDジャーナル(日本)

「藤井の構想は、3つの際立った要素の混合によって形を成している。すなわち、クラシックの流麗なテクニックと鍛えられたハーモニー感覚、伝統的な日本の 美意識による内面の強さ、そして、恐れを知らないジャズの即興精神である。藤井はすでに、ブレイとの力強いデュエット作品『サムシング・アバウト・ウォー ター』や、自己レーベルのリブラから発表した、聴き手の心を奪うソロ作品『インディケイション』、夫のトランペッター、田村夏樹を迎えて色彩感をより豊か にした、冒険心旺盛な『ハウ・メニー?』、イギリスの有名レーベル、レオ・ラブで成し遂げた、ビッグ・バンドによる偉業の『サウス・ウィンド』、そして、 ベーシストのマーク・ドレッサーとドラマーのジム・ブラックとを迎えた、日本国内限定の驚異的な作品『ルッキング・アウト・オヴ・ザ・ウィンドウ』といっ た5枚のアルバムで幅広い方向性を打ち出し、評論家から絶賛されている。」–サム・プレスティアーニ、スピーク(アメリカ)

「サウンド全体を構成する要素となる音楽を、原体験の時の新鮮さをそのまま生かしつつ実にロジカルに紡ぎ合わせている感じ。」–小島智、ストレンジデイ ズ(日本)

「彼女はビッグバンドのアレンジを雷鳴のような感触に仕上げる。」–ニール・テッサー、リッスン・ヒア・レイディオ(アメリカ)

「叙情性とタフなユーモア感覚が同居する藤井の音楽は、きわめてまっとうに”ジャズ”の可能性を拡大している」—村井康司、CDジャーナル(日本)

「彼女のピアノはその驚愕のパーッカシヴな力で聴く者を黄金の世界へと導く。」–ジム・サンテッラ、オール・アバウト・ジャズ(アメリカ)

「藤井郷子の音楽にふれることは、オーケストラであれコンボであれ、あるいはピアノソロであっても、音楽をただ娯楽として消費するだけではなく、音楽の現 在のありようや未来、あるいはその意味を考える上で、必要なことでさえあるはずだ。」–小沼純一、アサヒグラフ(日本)

「ピアニスト-コンポーザーとして、まったく妥協をみせないハードな音楽を提示しつつ、彼女の音楽には、常に「他に向かって開かれた回路」が感じられると ころがすばらしいのだ。…全体を貫く棒のごとき、くっきりとした「ライン」が常に存在しているようだ。僕の耳が聴きとったそのラインから推測するに、 藤井郷子の音楽が持つ本質は、ドライでユーモラスでややシニカルな、しかし決して屈折していない視線なのではないか。」–村井康司、ジャズ批評(日本)

「最も刮目すべき存在は藤井郷子。幅広い精力的な活動は圧巻で、”マン&ウーマン・オブ・ザ・イヤー”に推薦したい。」–小西啓一、スイング ジャーナル(日本)

「しっかりと譜面にかかれた部分と即興とをどんなふうに配分し、侵食しあい、ひとつの”かたち”にしていくか。その境界が不分明になり、音楽をつくりだし てゆくひとつひとつの音と、プレーヤーの欲望とがエネルギーに転化するプロセスをとりだす。」–小沼純一、CDジャーナル(日本)

「日本は、過去40年にわたってアメリカのジャズをもっとも熱心に支えてきたマーケットのひとつだが、アメリカのシーンに食い込むほどの日本人ジャズ・ ミュージシャンは数少ない・・・。リーダーとしてのインパクトを持つという意味で、もっとも将来を期待させるのは、ピアニストとしても作曲家としても完成 度の高い藤井郷子である。」–アンドリュー・ギルバート、サンディエゴ・ユニオントリビュート(アメリカ)

「冒険的な日本人ピアニスト、コンポーザーの藤井郷子は長年にわたり、成果をあげている。」–ネイト・チネン、ニューヨークタイムス(アメリカ)

「藤井はパーカッシブな連打から哀愁のある叙情性まで、徹頭徹尾思慮のあるインプロバイザーだ。」–カーク・シルスビー、ダウン・ビート(アメリカ)

「藤井郷子の何か新しいものを聴くのは、常に楽しい。彼女は素晴らしいアレンジャーで、その作曲はいつも愉快な驚きを与える。」–マーク・メドウイン、 ケーデンス(アメリカ)

「彼女のアヴァンギャルドジャズな作曲は雄弁で知的な上、感傷的でない強い意志を持つ。」–フィラデルフィア・インクワイア(アメリカ)

「藤井のタッチは意志が固く、楽器をヴィルツオーゾに扱う。…静かに美しく弾く時もあれば、衝撃的にアグレッシブにも弾く。」–アダム・キナー、ザ・ ギャゼット(モントリオール、カナダ)

「この人は音楽のアイデアではち切れそうだ。」–マイク・チェンバレン、オタワ・エクスプレス(カナダ)

「ジャズ、ロックそしてワールドミュージックを根底にカバーし…そのようなオープンなインスピレーションへのアプローチが彼女に芸術的な恩恵を与えて いる。」–J,D.コンシダイン、グローブ・アンド・メール(モントリオール、カナダ)

「音楽が藤井を自由にする。作曲するにしろ、即興をするにしろ、パーフォーマンスにしろ、レコーディングにしろ、彼女は創造する事により、最も彼女自身と なる。」–サム・プレスティアーニ、シアトル・ウイークリー(アメリカ)

「藤井の旋回するペンタトニックメロディーとパーカッシブなアタックはガムラン音楽を思い起こさせる。荘重なテーマがゆっくりと濃密に緊迫感を増すのは、 しばしば穏やかな面が予期せぬ激昂で粉々になるアート・アンサンブル・オブ・シカゴの1969年の名作、長編「ピープル・イン・ソロー」の様式に似ていな いでもない。」–タイムアウト・ニューヨーク(アメリカ)

「評論家達は共演者から最高の面を引き出す彼女のバンドリーダーとしての能力を認めている。リーダー達は時に共演者を新たな境地に力づくで押しやるが、彼 女は流れに身を任せて楽しみ、最も繊細なねじれを加え、バンドをドライブさせる。おそらく、そのせいで彼女の音楽は他の人達が不協和音を出すところで、し ばしばメロディックで美しく響く。」–スチュワート・ダーデイン、バンクーバ・プロビンス(アメリカ)

「もし藤井の事を何か知っていれば、彼女が音楽を作り出す時、聴衆を全く別の世界に導く事を知っているはずだ。彼女はあらゆるサイズのアンサンブルのため に作曲する。進歩的で荒々しいビッグバンド、響き渡るようでいて熟慮されたカルテットの作品、妥協のなく魅力的なトリオをリードし、詩的でいて、緊張をは らんだデュオを創造する。」–リチャード・カミンズ、ハートフォード・クーラント(アメリカ)

「1990年台なかばにシーンに現れて以来、ピアニスト藤井郷子はアバンギャルドジャズ界の最も人を引きつけるエキサイティングな音楽家のひとりとして、 すぐに認められた。…藤井は彼女の才能と関心があるとても多用な範囲での作品を録音してきた。」–ジャズエド(アメリカ)

「ピアニスト藤井郷子にとって50枚とは20枚程度の事だ。、信じ難い事に彼女は2008年だけで4タイトルのアルバムをリリース。1年で4作は多作に思 えるが、彼女にとっては通常のスタジオ録音ペースのようだ。最も名高く多作なピアニスト、コンポーザーのひとりだ。」–ジェーソン・クレーン、オール・ アバウト・ジャズ(アメリカ)

「ジャズピアニストの藤井郷子が何か決心した時、中途半端には行わない。この活発なミュージシャンは、今月、同時に4枚の異質なアルバムをリリース…。バ ラードからフリーインプロビゼーション、アコースティックからエレクトリック―まさに全ての人を満足させる。」–ダン・グルーンバウム、メトロポリス (日本)

「ピアニスト、コンポーザーの藤井郷子はジャズ界の最も独創的なミュージシャンとして、評論家や音楽愛好者達に認めている。…彼女の活動が国境を超えイン ターナショナルな様に、その音楽も多くのジャンルを超え、現代音楽と日本音楽を斬新に融合させ、すぐ彼女の音楽とわかるような新たなジャズを形作る。」- -モンクレア・タイムズ(アメリカ)

「エネルギー、著しくパワフル、鍵盤を拳で連打―それは、藤井のカメレオンの様な音楽の中の人を惹きつけるわずかな一面に過ぎない。」–ダーク・リ チャードソン、サンフランシスコ・クロニクル(アメリカ)

「この日本の天才はクラシックピアニストの教育を受けたが、20台はじめにインプロビゼーションに喜びを見いだした。今は、バークリー音楽院とニューイン グランド音楽院の学歴を持ちつつ、この2年間だけで1ダースのCDをリリースするような、その活動を止められないようなアバンギャルドの鬼才となった。」 –サンフランシスコ・クロニクル(アメリカ)

「彼女はクラスターを使う抽象表現主義者で、独自の指使いでフリーの演奏の中にリズミックなモチーフを見いだし、巧みにそれを操る。」–ロスアンゼル ス・シティー・ビート(アメリカ)

「藤井のメルボルンでのソロの演奏は、大胆で妥協がなく際立って独創的だった。」–ジェシカ・ニコラス、ジ・エイジ(オーストラリア)

「彼女は日本とニューヨークの精巧で気ままで手品のようなグループで演奏し、過去10年で驚嘆するような多くのアルバムを発表した。–今年は4枚のビッ グバンドアルバムを含んだ8枚を!」
–トム・ハル、スタティック・マルチメディア(アメリカ)

2010

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