SATOKO FUJII MA-DO:田村夏樹、藤井郷子、是安則克、堀越彰

Live

「絶え間なく変化に富み、やけどするほど熱さをもつトランペットとピアノのやりとり、並外れたベースの弓弾きとつま弾き、鋭敏で力強く音楽を推進するドラ ム、それだけでも充分希少で素晴らしい。でも、その上さらに格段に印象的なのは、ma-doの音楽は明瞭で自然なひとつの芸術的なビジョンに繋がっている ことだ。」—クリス・パーカー、ザ・ヴォルテックス(アメリカ)

「ma-doは….壮大さを感じさせるその音楽。藤井の旋律にふと顔をだす和の香り。まろやかな音色は、日本古来のしっとりとした感触をもつ。共演者の演 奏を受容し、そこから音楽を生む藤井郷子のふるまいは、ジャズではあまり見かけないものだ。」–中川ヨウ、毎日新聞(日本)

「アグレッシヴな演奏のエネルギーをいつも以上に高めながら,しかもフリージャズのクリシェに陥ることなく,複雑極まりない楽曲のなかを “ヒートアップ” しながら全力疾走していくという作曲者のめざす世界を,ほぼ完璧に体現する演奏になった。…. MCの時間もとらないメドレー・スタイルをとって聴き手を圧倒したのは,他のバンドとの差異化を図る意味もあっただろうが,おそらくはそれ以上に,大きな 作曲家の自信のあらわれだったと思う。」—北里義之、omba(日本)

「彼女のアヴァンギャルドジャズの曲は、雄弁で知的で、その上強固な意志を持つ。」-ザ・フィラデルフィア・インクワイア(アメリカ)

「年間半ダース近いレコーディングを作り出すアーティストを追うのは大変だ。しかし、その価値はある。藤井の新しい日本人アコースティッククァルテット、 ma-doがたくさんの音で攻撃をかけたかと思うと、アブストラクトな音質と叙情性とで疾走する新譜『Heat Wave』リリース直後、フィラデルフィアにやってきた。」–ディヴッド・R・アドラー、フィラデルフィア・ウィークリー(アメリカ)

「藤井郷子の活動を追うのは、それだけでフルタイムの仕事だ。この日本人ピアニストは他のミュージシャンが新曲を書くスピードで、毎週のように、そのメン バーにあったオリジナルの音楽で新しいコンボを結成する。」–アンドリュー・ギルバート、サンディエゴ・ユニオン・トリビュート(アメリカ)

「新しい何かを求めて、Satoko Fujii ma-doを聴きに来た。演奏された5曲は、そのソロにはエクステンデッドテクニックが多用された印象派的なジャズのチェンバーミュージックだった。最後 の曲、『To the Skies』では、真に鎮静した平和な瞬間が訪れた。」–ディヴィッド・フジノ、レターランド(カナダ)

「このクァルテットの手口は、簡潔な導入部から、早くて予測のつかない変化と鋭い短刀のとげとげした中核を持つゴージャスなメロディーの最終章への提示 だ。リーダーは彼女の楽器から引き出せる全てのものを引き出す。」– ケン・ワイス、ケーデンス(アメリカ)

「サウンドチェックからですら、このグループがめったにないような激情的でエネルギッシュな事は明白だった。ほとんどのバンドが憧れるような、驚くような テクニック、全ての曲でハイオクタン価に移行し、完全で強烈に、あたかも別の次元に飛翔するように彼女は鍵盤を繰る。ライブの時はCDで聴ける型にはまら ない、心を奪う様な音楽が生で聴ける。サンディエゴのDizzy’sでの演奏は実にわくわくするものだった。」—ダン・マクデナガン、オール・アバウ ト・ジャズ(アメリカ)

CD ”Desert Ship (2010)

2010年度ベストリリース―ジョン・シャープ、オール・アバウト・ジャズ

「最先端で商業的でもあるなんてことができるのならば、藤井はこのアルバムでそれを成功させたようだ。」—クリス・スペクター、ミッドウエスト・レ コード(アメリカ)

「『デザート・シップ』は驚きと創造性に満ちている。藤井郷子の広大で熱狂的に素晴らしい世界は、実に素敵だ。」—ヴィクター・アアロン、サムシン グ・エルス(アメリカ)

「ピアニスト、作曲家の藤井は叙情的、牧歌的なパッセージからパワー全開の演奏まで、独創的なアヴァンギャルドジャズの日本人クァルテットを率いる。冒険 的で挑戦的で意味のある音楽だ。」—エリック・レフ、WRUV(アメリカ)

「小編成から大編成のオーケストラまで、藤井のレコーディングの軌跡と守備範囲はさらに輝き、限界知らずだ。このアルバムで彼女は複雑なリズミックモチー フを印象深い大きなあらすじの中に融合させ、強調し、調和のとれたテーマの中で組み立てる。…田村の輝かしい旋律、バンドは催眠的なオスティナートと突き 進むグルーブが骨子だ。藤井の旋回する楽曲は、トランスするパッセージと漂う音のまっただ中でインプロの大事な要素の豊かな基盤を提供する。…再度、藤井 の創作の姿勢は、フルスイングだ。皆、フリーのエレメントでぬかるみにはまり、アバンギャルドの形をうまく変身させられない中、藤井は彼女の極端に大きな 許容範囲と鋭いビジョンでこれらの抑制をうまいこと切り抜ける。2010年にリリースされたCDの中で、彼女の多才さと無限の芸術的傾向はハイライト だ。」–グレン・アスタリタ、EJAZZニュース(アメリカ)

「藤井郷子の大ファンだ。我々の時代の最高のジャズピアニストのひとりだと思う。『デザート・シップ』は彼女のアコースティック・クァルテットma-do の2枚目のアルバムでビート主導であると同時にメロディアスで繊細でもある。藤井の作風の領域の2つの極でもある、叙情性とリズムの複雑さが見事なバラン スだ。」—フランシス・コウチャー、モンシエルデライアCFLX(カナダ)

「藤井郷子は明らかにジャズの中ではアヴァンギャルド派だが、ma-doクァルテットは彼女のプロジェクトの中では最も聴きやすいサウンドとなっている。 彼女の非凡な世界への入門に『デザート・シップ』は良い作品だ。長い間のファンにとってはさらにもうひとつの素晴らしいアルバムだ。」—ダン・マクレ ナガン、オール・アバウト・ジャズ(アメリカ)

「私の耳には、藤井は今日のもっとも魅力的なピアニストのひとりだ。彼女はそのアレンジと演奏で、恐れを知らず、妥協を拒絶し、絶え間なく美を探究す る。…ma-doはルールを投げ出し、葛藤の場で、ベストな瞬間を構築する。」–ジョーダン・リチャードソン、カナディアン・オーディオファイル. com(カナダ)

「デュオからビッグバンドまで繰り広げる、幅広い才能。藤井の力は一行や、いうまでもなく1枚のアルバムでは要約できない。『デザート・シップ』は彼女の インプロバイザーとして、また特にコンポーザーとしての素晴らしい断面を聞かせてくれる。」–トロイ・コリンズ、オール・アバウト・ジャズ(アメリカ)

「藤井郷子と彼女のカルテット、ma-doは彼女の大がかりでクリエイティブな作品で新たな年を踏み出した。」–ブルース・リー・ギャランター、ダウン タウン・ミュージック・ギャラリー(アメリカ)

「特徴的に魅了し、情感的に多様で、充分にメロディックな彼女のまっすぐなスモールコンボ、ma-do…この卓越した作曲家の新たな試み。」–アラン・ ヤング、ルシッド・カルチャー(アメリカ)

「四つ星半…藤井郷子と彼女のバンドはモダンミュージック、超ジャズ、クラシック音楽と民謡や伝統音楽をジャズ、フリージャズ、アバンギャルドと融合さ せ、さらにそれをその限界まで押し進める。完璧な統合体だ。このバンドは、彼女が希少な作曲とインプロビゼーションの才能を探究するのを可能にする。…最 後の曲『ヴェポア・トレール』は素晴らしい音楽的描写だ。荒々しさ、火が消えた後、陽が落ちた後での美への受諾と忍従と畏敬の瞬間、浄化する時、鎮静的な 締めくくりとなる。素晴らしい!」–ステッフ・ギッセルス、フリー・ジャズ(ベルギー)

「『デザート・シップ』は私の2010年のお気に入りだ。」–ダン・テメスフェルド、ジャズシック.com(アメリカ)

「藤井郷子は『デザート・シップ』でさらに感動を生む。彼女はアバン・ロック、フォーク、ジャズ、クラシック、そして実験音楽を精巧に融合し、彼女独自の スタイルに溶かし込む。常に独特で、常にエキサイティング。ma-doは彼女の作品を提供する素晴らしい機会を与えてくれる。」–ブログクリティック ス・ミュージック(アメリカ)

CD “Heat Wave” (2008)

2008年ベストCD – 丘山万里子、Jazz Tokyo
今年のベスト – トロイ・コリンズ、オール・アバウト・ジャズ
年間評論家賞 – オリー・ビヴィンズ、オール・アバウト・ジャズ
トップ新譜 – クリフォード・アレン、バガテレン
オススメ – ステッフ、フリージャズ

「「ma-doは小編成のバンドとは思えないほど、スケールの大きなサウンドだ。それは、藤井の曲やテクニックのせいだけではなく、メンバー全員の力だ。 一瞬、手に負えないような混乱があるかと思うと、次の瞬間にはすばやくまとまり、またある時はすごい勢いで弾みまくる。彼らの表現には全く驚かされる。」
-クリフォード・アレン、Bagatellen(アメリカ)

「大胆で打楽器的なピアニスト、作曲家と彼女の新たな日本人カルテットはヨーロッパの芸術音楽、アバン・ジャズ、フォークとロックの全てをミックスした方 向に向っている。」–ジャズワイズ(アメリカ)

「荘厳に自由に流れるグルーブの上で、壮麗なピアノとトランペットが聞けるタイトル曲がこの並外れたCDのオープニングだ。力強いリズムチームは郷子の自 由でモーダルサウンドのピアノを具現化する偉業を成し遂げる。…このCDは、彼らのグエルフ・ジャズ・フェスティバルでの素晴らしいステージの魔法を思い 起こさせる。あらゆる意味で豊かで実験的。再び、藤井郷子と田村夏樹が今年のベスト盤を出した。」–ブルース・リー・ギャランター、ダウンタウン・ ミュージック・ギャラリー(アメリカ)

「聴けば分かるが通常のジャズではない。が、これも結果的と言っていいのかもしれないが、とてもどっしりとしていて細密になっている。オリジナル中心の演 奏を開始して11年目。八方に飛ぶ藤井郷子の音楽の関心が、渦を巻いて中心に落ち込んで行く。どうもそんな局面に入ってきたようだ。」青木和富、CD ジャーナル(日本)

「予期できない展開、傍若無人で全速力の叫びが簡素と神秘と霊的な美とが同居する。…これは藤井の全盛を迎える作品の1枚だ。」–ダン・マクレナガン、 オール・アバウト・ジャズ(アメリカ)

「『ヒート・ウエィブ』は藤井をソロイストとして大きくフューチャーする力強いレコーディングだ。彼女は音楽を切り詰めない。バンドに共に演奏するパワフ ルな作品を書き、それを組み立てる。」–リチャード・カミンズ、ハートフォード・クーラント(アメリカ)

「メタリックなスピード感覚→振幅度の大きさで勝負、なのだが曲構成は正に彼女そのもの。田村のラッパが終局で光を見出す。」松尾史朗、ミュージック・マ ガジン(日本)

「また、藤井郷子が最上級のレコーディングを出した。『ヒート・ウエィブ』はこの今日最も重要なコンポーザーを知る入門には最適だ。」–トロイ・コリン ズ、オール・アバウト・ジャズ(アメリカ)

「ma-doの音楽は緊張と魅惑と大きな広がりに満ちている。もし、既に藤井郷子のファンなら、このCDを大いに気に入るだろう。知らない方には、藤井郷 子の卓越して冒険的な音楽を知るには素晴らしいきっかけになるだろう。…『ヒート・ウエィブ』は、藤井と田村と、そして最終的にはこの魅力的な光景を目撃 したいリスナーにとっても功績だ。」–ディブ・ウエィン、ジャズ・レビュー(アメリカ)

「藤井の魅惑的で予測のできない複雑な楽曲は、ソロイストとしても深い部分で支える伴奏者としても、主張があり意志の強いピアノにふさわしい。これは、ま た1枚、そのプロジェクトの多さにも関わらず常に上質な藤井と田村の音楽の、勝ち誇った作品だ。」–スチュアート・クレムスキー、IAJRCジャーナル (アメリカ)

「…音の間の『間』の緊張感を探究し、だが、スケールの大きなダイナミックな盛り上がりと、全ての楽器を巻き込むような多くの瞬間が、その音楽の中心とも なる。」–サム・プレスティアーニ、シアトル・ウィークリー(アメリカ)

「藤井の一貫した音楽の質の高さだけではなく、似たような楽器編成でも、このような変化に富んだ興味深い作品を作る能力に感心させられる。…藤井は実に力 強い演奏家で、体裁を整えるような型にはまったソロは決してとらない。」–ジェイソン・ビヴィンズ、ケーデンス(アメリカ)

「ピアニスト、藤井郷子の新譜は実際、月刊ペースだ。一番最近には『ヒート・ウエィブ』」–エルジー・コルブ、ジャズウィメン、ホットハウス(アメリ カ)

「『ヒート・ウエィブ』はむしろ明るく聞きやすく出来ている。これらのナンバーはシリアスな聴き応えも充分だ。」–フラアンシス・コウチュア、オール・ ミュージック・ガイド(カナダ)

「そのアプローチは、広義なジャズというだけではなく、首尾一貫しフォーカスをはっきりしつつ、たくさんの今までにないテクニックを使い、限界に挑み、新 しいテリトリーをも冒険する。…藤井は特別だ。そして、彼女の音楽はその共演者に関わらず、聴き逃すべきではない。」–スレッフ、フリー・ジャズ(ベル ギー)

「強烈な鮮やかさ。展開させる間、常に、息づき、形と音色を変える。書かれた部分をカルテットが演奏する時も、わくわくさせられ、気品のある現代音楽の突 然変異の3次元構造物のようだ。…
聴覚的に驚きで、複雑で情感的に夢中になる。『ヒート・ウエィブ』は藤井の新しい次元だ。彼女は自らの音の世界を創造し、拡張し続ける。」–バド・コプ マン、オール・アバウト・ジャズ(アメリカ)

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