SATOKO FUJII & CARLA KIHLSTEDT: MINAMO

Live

「今年は素晴らしいデュオが多かった。バイオリンのカーラ・キルステットとピアノの藤井郷子の集中力のあるインプロのセットには感銘を覚えた。ひとりがそ の音楽的アイデアを一回だけ表現すると入念にそれを発展させるというよりはむしろ、完璧なアンチテーゼとも言えるものを提示する。」–ネイト・ドーワー ド、シグナル・トゥ・ノイズ(アメリカ)

「バンクーバー・インターナショナル・ジャズ・フェスティバルでの藤井とキルステットの演奏は、メロディック・インタープレイからノイズの渦まで、見事に 直感的だった。」–アレクサンダー・ヴァーティー、ストレイト.com(カナダ)

「ピアニストの藤井とバイオリンニストのキルステットは、とげのある、しかし心を奪われるようなインタープレイのデュオだ。ほとんどインプロバイズではあ るが、構成されているようなサウンドだ。」–ネイト・チネン、ニューヨーク・タイムス(アメリカ)

CD ”Kuroi Kawa – Black River” (2009)

ジャズ評論家選:トップ・ニュー・リリース―ダーク・リチャードソン、ヴィレッジ・ヴォイス(アメリカ)

「これは、今年のベスト・ジャズ・アルバム、いやジャンルを問わずにベストアルバムだろう。」–アラン・ヤング、ルシッド・カルチャー(アメリカ)

「どちらも素晴らしいテクニックを持つミュージシャンだが、その共演はテクニックをひけらかすものではなく、創造的な会話、やりとりだ。….その音楽は淀 むことなく、決してありきたりのフレーズに陥らない。予測不可能に発展しわくわくさせられ、夢中になる。聴いてみれば、魅惑される。」
–リチャード・カミンズ、ハートフォード・クーラント(アメリカ)

「お互いを立てあう共演者への気づかい,男性プレイヤーとはまた違ったサウンドの細部へのこだわりなどは,女性デュオならではの親密さに支えられたものと なっており,これまでの即興演奏には聴かれなかった感覚の濃密さを漂わせている。イレーネ・シュヴァイツァーやジョエル・レアンドルといった女性プレイ ヤーが,男性並の技倆を獲得することで芸術的であったのとは別のあり方が,彼女たちによって発見されつつあるのではないだろうか。
—北里義之、omba(日本)

「バイオリニスト、カーラ・キルステットとピアニストの藤井郷子の恐るべき創造的なデュオユニット、『ミナモ』がまたやってくれた。今回は『ブラック・リ バー、黒い川』という素晴らしい2枚組だ。…どんな事にも限界があるという原則に反して、音楽のナゾの力が壮大な旅へと誘う。これは、鮮やかな才能で終わ る事なく続く伝説だ。」–ポール・ドゥガマ・ローズ、オール・アバウト・ジャズ(アメリカ)

「大きな功績…」–クリス・スペクター、ミッドウエスト・レコード(アメリカ)

「彼女たちは、今まで聴いた事のあるものを引き裂いて、しかし、愛情を込めて、そして、聴いた事もない完璧に新しい何かをここで創ろうとしている。…この アルバムの最も優れているのは、同じ心を持つふたりのミュージシャンのその境界すらわからないような創造と完璧な共生だ。」–ステッフ、フリー・ジャズ (ベルギー)

「ピアニスト、藤井郷子とバイオリニスト、カーラ・キルステットの2作目は、驚くべきダブルCD『黒い川-ブラック・リバー』。…感動的で強い意思の疎通 だけでなく、ぞくぞくするような、そして深く納得できる音楽を展開する。『黒い川-ブラック・リバー』は、創造的なインプロ音楽の最高のものであり、その 深遠さは、何度も何度も繰り返し聴く事に値する。」–バド・コプマン、オール・アバウト・ジャズ(アメリカ)

「彼女達(藤井とキルステット)は、注目すべきデュオユニットだ。1枚のCDは細心なスタジオ録音で、もう1枚のCDは荒々しい激情的なライブ録音。これ は、21世紀の新しい最先端のチェンバーミュージックだ。」–ダウンタウン・ミュージック・ギャラリー(アメリカ)

「バイオリン・ピアノ・ソナタのフォーマットでそれぞれの楽器の限りない音色の可能性を探究し、デュオのスタジオ録音では豊富な細部にわたる音質を聴かせ る。…2枚目の長尺なインプロビゼーションではデュオの疲れを知らないエネルギーとインタープレイを披露する。『黒い川-ブラック・リバー』は予測できる 限界を無視するようなインプロバイズド・チェンバー・ミュージックだ。」–トロイ・コリンズ、ポイント・オブ・デパーチャー(アメリカ)

CD ”Minamo” (2007)

トップ・デュオ・レコーディング―デイヴィッド・R. アドラー、ジ・イアー・イン・レビュー、ラーターランド(アメリカ)

「『ミナモ』は並外れてタイトでドラマチック….ふたりのミュージシャンは広範囲に及ぶテクニックで正確な超絶技巧で演奏する。全録音、特に2曲目は鮮烈 な緊張感で張りつめている。」–ベン・ラトリフ、ニューヨーク・タイムス(アメリカ)

「バイオリニスト、キルステットとピアニスト、藤井はこの4つのドラマチックなインプロバイズド・デュオを共に作り上げている。」–ブリーフリー・ノー テッド、ザ・ギャゼット(モントリオール、カナダ)

「2002年と2005年のふたつのコンサートから、その音楽は純粋で完璧なインプロビゼーション。ふたりの演奏家相互のいかに感じるかという応酬のみで できている。藤井郷子は他に頼らずに充分にオリジナルでワイルドなミュージシャンだ。」–スティーブ・グリーンリー、ジャズ・タイムス(アメリカ)

「このふたりの手品師はこの広範囲に及ぶ音の対話で、バイオリンとピアノの組み合わせの最大の強みを使う。彼女達のデュオでの非常に個性的な応酬と、卓越 した楽器演奏力との組み合わせは、その演奏と音楽のトリップを何回も聴くのに値する。」–スチュアート・クレムスキー、IAJRCジャーナル(アメリ カ)

「これは、お互いがどう展開していくのかをはっきりと理解しているふたりの演奏家の優れたインプロビゼーションだ。…陽気で楽しいメロディーの音楽という 訳ではない。刺激的で実験的だが、ふたりのミュージシャンは比類なく呼応している。」–カイル・オブリアン、ジャズ・ソサエティー・オブ・オレゴン(ア メリカ)

「最初の一音からふたりは全く一緒に演奏を繰り広げる。お互いのアイデアを聴き合い、呼応する。このCDではふたりの優れたインプロバイザーが、何も決め ずに、彼らのイマジネーションと耳だけを頼りに一緒に演奏した時にどんなに素晴らしくなるかが聞ける。」–ジェローム・ウィルソン、ケーデンス(アメリ カ)

「バイオリンがよりアグレッシブになったせいか、後半ほどぴったりと息が合っている。ピアニストはだれよりも激しく演奏できるタイプだが、激しいところ以 外では控えめに演奏している。」–トム・ハル、トム・ナル.com(アメリカ)

「激しく、フリーではあるが、『ミナモ』では音楽好きな人を啓蒙し、心を開くような音楽を聴ける。」–ジョージ・ハリス、オール・アバウト・ジャズ(ア メリカ)

「全く、彼らは、惹き付けられ、心を奪われるようなインタープレイの4曲を創造する。藤井が充分にあらゆる新しい音楽の展開の可能性を持つようなパターン を呈示するのは、見事だ。…これは、全てのジャズファンにアピールする訳ではない。ジャズというより、優れた音楽だからだ。」–ステッフ、フリー・ジャ ズ(ベルギー)

「目新しくないクライマックスを避け、自然の流れの中で、デュオの演奏は優雅にソロとサポートの役割を揺れ動く。」–マシュー・ミラー、オール・アバウ ト・ジャズ・ニューヨーク(アメリカ)

「ヘンスフォース・レーベルからふたりの強烈な演奏家によるはじけるデュオがリリースされた。そして、これは藤井の自身による複雑な作曲以外でのインプロ ビゼーションを聴く大きなチャンスだ。」–ジェーソン・ビヴィンズ、シグナル・トゥ・ノイズ(アメリカ)

「バイオリンとピアノの組み合わせで自由で真に自発的なインプロビゼーションが好きなリスナーには、バイオリニスト、カーラ・キルステットとピアニスト、 藤井郷子の『ミナモ』は何よりもおすすめだ。…2人のミュージシャンの一緒のあるいは別々のたくさんの異なる音色や音質が聴けるのは、『ミナモ』の面白い 一面でもある。小さなきっかけが大きく展開されていく興奮は決して消えない。–それが、このアルバムを素晴らしいものにしている。」–バド・コプマ ン、オール・アバウト・ジャズ(アメリカ)

「ふたりのミュージシャンはお互いを聴き合う、真に耳を傾け、思慮深く感応する。決して不確かなことはなく。」–マーク・カレスマン、ジャズ・レ ビュー.com(アメリカ)

「演奏は本当に美しい。奇妙な事にその音楽が何かというよりクラシック音楽として聴いても美しい。あまりに素晴らしいので、なんの音を演奏しているかなん ていうのが問題でない瞬間がある。…お互いに音楽を構成するためにふたりが純粋な音を選ぶ流儀も注目すべきだ。コンポジションの中でのインプロビゼーショ ンの功績というよりは、特別な種類のコンポジションのようなインプロビゼーションだ。」–スチュワート・ブルーマー、ポイント・オブ・デパーチャー(ア メリカ)

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