SATOKO FUJII & TATSUYA YOSHIDA DUO

Toh-Kichi (2002)

2003年度トップテンCD–マイク∙チェンバーレン、コーダ(カナダ)

「攻撃的、独創的、エネルギッシュで絶対オススメ」–エリック∙ヒル、エックスクレイム(アメリカ)

「ヴィクトリアヴィルで演奏された特徴的な9曲は、目的意識の流れの中で展開され、間断のない創造行為の中で次から次へと演奏されるデュオ作品という形を 取った。藤井の打楽器的なピアノ奏法は、吉田を見事に引き立てる。驚きに満ちた音が飛び交う、緊張感のあるデュオを堪能したいのであれば、このコンサート の演奏は聴いてみる価値がある。」–デヴィッド・ルイス、ケーデンス(アメリカ)

「長く複雑なメロディーラインを練り上げる狷介な作曲家であると同時に、出たとこ勝負のアナーキーな性格を持つ藤井ジャズの真髄が、吉田達也の希有な才能 と出会って、凝縮した時間のなかに持てるすべてをさらけ出している。完璧に混ざらないことを承知のうえ、ものすごい勢いで水と油をかき混ぜてみるという音 楽だ。」–北里義之(音場舎)

「情感豊かな藤井のピアノを、吉田のドラムが芯を崩さず表情を微妙に変化させながらフォローし、時に対決して紡ぎあげられた音世界は、神秘的なほどの美観 を映し出す。」–小島智、ストレンジ・デイズ

「日本人ピアニストの藤井郷子は、セシル・テイラーと似た部分以外にも、多くの要素を取り込んでいる。それらの要素にも価値はあるが、話はそれだけで終わ らない・・・。彼女は随所で力強い、テイラー風の動きで音を爆発させるが、それらの動きの大部分は、ピアニストとドラマーが火花を散らす接近戦を演じてい るがゆえのものである・・・。『Toh-Kichi』における藤井の暗く、荘厳なメロディーは、まぶしい、突き刺すようなコードや攻撃的なリズムと混ざり 合って聞こえてくるが、それによって彼女の音は、ジェイソン・モランのそれを思わせるものになっている。」–アーロン・シュタインバーグ、ジャズタイム ス(アメリカ)

「ピアニストの藤井郷子は、ニュー・イングランド音楽院で培った、様々なスタイルに根ざす手法に磨きをかけ、90年代半ばからディスコグラフィーを充実さ せてきた・・・。ルインズのドラマー、吉田達也とのデュエットによる『Toh-Kichi』は、2002年のヴィクト・フェスティヴァルでレコーディング された・・・その音楽は、どちらかと言えばアクション・ペインティングに近いものである。」–ビル・シューメーカー、ワイアーマガジン(イギリス)

「昨年のヴィクトリアヴィル・フェスティヴァルで藤井が吉田と組んだデュエットによる作品『Toh-Kichi』は、『Minerva』よりも激しく荒れ 狂い、より野性味に溢れている。全く共通点がないかのように見えるこのふたりは、音楽の絆を苦もなく見出しているように思われる。アルバム『Toh- Kichi』におけるふたりの会話は、よりいっそうの調和を見せている・・・。楽曲に基づいているとはいえ、その演奏は上質なフリー・インプロヴィゼイ ションのように流れている・・・」–ロバート・イアナポロ、シグナルトゥノイズ(アメリカ)

「ロックと現代音楽の間から聴こえてくる音楽。」—馬場雅之、musee

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です